米百俵本醸造はスッキリした飲み口で、ほのかに米の旨味が感じられる口当りの本醸造酒です。
標示は本醸造ですが、製造規格は精米歩合60%以上の特別本醸造です。
淡麗辛口にして膨らみのある味わいと引き締まった後口、手頃な価格で、これが米百俵・栃倉酒造の基本酒となります。
単に辛口だけでなく造った人の温もりが感じられる優しい味わいは蔵元の人柄を表しているかのような心安らぐお酒です。
「小規模だから消費者と近い存在でありたい」お酒と、向き合う実直な姿勢が蔵の評価に繋がっている。
《米百俵とは?》
北越戊辰戦争に敗れ焦土と化した長岡に、支藩である三根山藩(新潟県西蒲原郡巻町峰岡)から見舞いとして送られた百俵の米、長岡藩大参事の小林虎三郎はこの米を藩士らに分配せず、国漢学校設立資金の一部に充てた。
米を寄こせと刀を抜いて詰めいる藩士を前に虎三郎は毅然として、「戦に負けたのは先の見える優れた人物がいなく、この混乱期こそ人材の育成が急務なのだ」と説き伏せ、藩士は泣き崩れる。
そして「米百俵」は売却され、その代金は国漢学校に注ぎこまれ、教育第一主義の精神が長岡の風土に根付くのである。
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