「越後高柳さわがに冬眠前」は、本物のさわがにが冬眠前に一番旨味が乗るのと同様に秋口まで低温でじっくり寝かせることで、シリーズ中最も旨みのある味わいになっています。
モロミの低温発酵と五百万石による透き通った酒質の中に、もち米四段仕込みによる柔らかい旨みをお楽しみいただける「さわがに」シリーズの秋季バージョン。
スッと後味に残らないような食中酒を目指して醸しました。
ほのかに吟醸香(メロン系)を感じることができます。
また、お燗酒にもおすすめです!
創業百余年 深雪の郷「高柳」、「凛麗芳醇」の酒造り
石塚酒造は、昔から”モチ米四段仕込み”による製法で酒造りを行っています。今ではこの製法で造る蔵は、極わずかです。この製法によってできたお酒は”コク”と”旨味”が強くなる特徴があります。
また、杜氏の里として知られる「高柳」の伝統と技術は、蔵人の大半が高柳町出身で占める石塚酒造の酒造りに存分に生かされています。
新潟県の山間部に位置し、雪と良質な水・米の産地でもある「高柳」は、気候風土が酒造りに最適な地です。
石塚酒造の酒造りは、昔ながらの”伝統寒仕込み”です。多くの雪のおかげで気温の変化が少なく、酒造りで重要な麹や酵母にとって最適な環境でありつつ雑菌の繁殖を防ぐ働きもしてくれています。
小さな酒蔵なので、大量生産はできませんが、先人の意思を受け継ぎつつ一生懸命、酒造りに励んでおります。
酒蔵裏の小高い里山に建つ、名勝「貞観園」は総面積11.15haの林泉園池です。
全域を「真」「行」「草」の三区に分け、詩俳禅茶の好尚豊かな回遊式庭園です。
八代当主 亀石翁、九代当主 哲斎翁の時、小堀遠州の手法を取り入れ、桂離宮の模築となり、利休・両阿弥の風情を参酌するようになりました。八代当主 亀石翁は、松村宗悦と交友があり、次第に造園の趣味が深まって行きました。
また、京洛との交わりの中で、茶道の玄々斉等と交友するようになりました。
八代当主 亀石翁の弟は、塩沢の富商で北越雪譜の著者鈴木牧之翁の女婿であり、牧之翁の居宅「秋月庵」の庭を造るため、幕府の庭師九段仁右衛門・藤井友之進の二人を招きました。その折、両氏は岡野町に数ヶ月滞在し村山家の作庭にあたりこの名園の基礎を成しました。
また、園内にはスギゴケやジャゴケなどの苔が百数種類を数え、苔で有名な京都の西芳寺などに次いで稀にみる苔の庭です。この立派な苔が育った要因として、霜害の無い立地条件がその第一として挙げられております。
日本屈指の豪雪地、十日町・松代に隣する高柳も同等の豪雪地として知られています。名勝「貞観園」から湧き出る清冽な水は、沢蟹やモリアオガエルが生息する自然の宝庫でもあります。
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