※越後高柳さわがに川遊び純米一回火入れ入荷しました
姫の井さわがに純米一回火入れは、純米生原酒を加水調合してアルコール度数を下げ、酒質を安定させる為に一度だけ火入れを行った季節限定酒です。
旨味溢れる生原酒の風味を生かしつつ、より飲みやすくスッキリ楽しめる「夏のさわがに」です。
姫の井さわがには、「越後高柳ブランド」として、使用する原料米はすべて高柳で栽培収穫されたものです。
もち米四段仕込みを行い、濃厚な旨みがありながら、もろみの低温管理と酒米「五百万石」による濃淳ながら透き通った味わいの純米酒で、火入れは一回行っていますので、軽快さも持ち合わせています。
火入れは「瓶燗火入れ」を施し、お酒本来の味わいを損なわないように調整されています。
生酒以外のお酒は『火入れ』という工程を経て出荷されます。
これはお酒の香り・味を安定させ、美味しいままで長期に保存できるようにするためで、お酒を約65度で15分程度加熱し、これによりお酒に入った雑菌を死滅させるとともに、お酒に含まれる酵素の働きを止めます。
通常は「蛇管」という機器にお酒を通して火入れを行います。
瓶燗火入れは、ガラス瓶に詰めた日本酒を、大きな容器に入れて、ゆっくりお燗をするように60度〜65度まで加熱します。
最大のメリットは『お酒の劣化をできる限り防ぎ、お酒本来の味わいを楽しめる』こと。
この方法を使用すると火入れ後のお酒が外気と触れないのでお酒の香味成分の散逸を最小限に留め酒質を壊さず、美味しい状態で飲むことが可能になります。
創業百余年 深雪の郷「高柳」、「凛麗芳醇」の酒造り
石塚酒造は、昔から”モチ米四段仕込み”による製法で酒造りを行っています。今ではこの製法で造る蔵は、極わずかです。この製法によってできたお酒は”コク”と”旨味”が強くなる特徴があります。
また、杜氏の里として知られる「高柳」の伝統と技術は、蔵人の大半が高柳町出身で占める石塚酒造の酒造りに存分に生かされています。
新潟県の山間部に位置し、雪と良質な水・米の産地でもある「高柳」は、気候風土が酒造りに最適な地です。
石塚酒造の酒造りは、昔ながらの”伝統寒仕込み”です。多くの雪のおかげで気温の変化が少なく、酒造りで重要な麹や酵母にとって最適な環境でありつつ雑菌の繁殖を防ぐ働きもしてくれています。
小さな酒蔵なので、大量生産はできませんが、先人の意思を受け継ぎつつ一生懸命、酒造りに励んでおります。
酒蔵裏の小高い里山に建つ、名勝「貞観園」は総面積11.15haの林泉園池です。
全域を「真」「行」「草」の三区に分け、詩俳禅茶の好尚豊かな回遊式庭園です。
八代当主 亀石翁、九代当主 哲斎翁の時、小堀遠州の手法を取り入れ、桂離宮の模築となり、利休・両阿弥の風情を参酌するようになりました。八代当主 亀石翁は、松村宗悦と交友があり、次第に造園の趣味が深まって行きました。
また、京洛との交わりの中で、茶道の玄々斉等と交友するようになりました。
八代当主 亀石翁の弟は、塩沢の富商で北越雪譜の著者鈴木牧之翁の女婿であり、牧之翁の居宅「秋月庵」の庭を造るため、幕府の庭師九段仁右衛門・藤井友之進の二人を招きました。その折、両氏は岡野町に数ヶ月滞在し村山家の作庭にあたりこの名園の基礎を成しました。
また、園内にはスギゴケやジャゴケなどの苔が百数種類を数え、苔で有名な京都の西芳寺などに次いで稀にみる苔の庭です。この立派な苔が育った要因として、霜害の無い立地条件がその第一として挙げられております。
日本屈指の豪雪地、十日町・松代に隣する高柳も同等の豪雪地として知られています。名勝「貞観園」から湧き出る清冽な水は、沢蟹やモリアオガエルが生息する自然の宝庫でもあります。
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